酒種(さかだね)について NO.1酒粕

酒種のおこし方、種継ぎの方法は色々あります。
私が初めて酒種パンのようなものを作ったのは、10年以上前のことです。
ホシノ酵母は粉末の状態で市販されていて湯水に溶かして発酵させて使うのですが、
元種が完成するまで、どろりとした酒かすのような状態から、とろとろの甘酒のような状態になりアルコールの香りとコクが出てきます。
ホシノ酵母は星野さんというもともとは醸造業をしていた方が、長年の研究の末に開発したものだと知り、甘酒や酒かすからもそのままパン種を作ることが出来るんじゃないかとバクゼンと考えていました。
新しい酒かすが手に入った時に 単純にホシノ酵母と同じようにぬるま湯でゆるめて暖かい所に置いておきました。
2-3日で発酵し始め、かぐわしいお酒の香りが・・・
ゼッタイにいける!  気持ちが高ぶり、発見の喜びに心躍ったのは、私が自分のオリジナルだとおめでたくも思い込んでいたからです。

今でこそ酒かす酵母は天然酵母パンの定番、本でもネットでも情報がいっぱいですが、
当時それほどの情報はなく (少なくとも私には)、
自分の感覚と思いつきで、手さぐりの追求でした。
酒かす酵母に限らず、手当たり次第 試しては失敗に落胆し、かと思うとあっけなく成功して舞い上がったり、を繰り返しました。試食者も大変です
私は たくさん まわり道、より道をしてきました。
でも、だからこそ余計に自分のパンが愛しいのかもしれません。
今となっては自分の知識のなさや、情報のなさも、私と酵母の仲を深めるために役立ったのだとさえ思えます。
(やっぱり おめでたい?! )10数年見ていてそう思います