舟田先生講演会② ヒトの形をしたパンは何を意味する

東京で行われたパンの講演会は個人の素敵な住居で、参加者60名で行われました。
ヨーロッパでは12月になると町中のパン屋さんにヒトの形をしたパンが現れます。
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1年の終わりに新しい年への願いー作物の豊穣や長寿など幸福への祈りを託し祭りが行われます。
麦で作られた衣装を頭からすっぽりかぶった人や、魔物のお面をつけた人たちが登場し
神や自然、人間の力の及ばないものへの恐れ、そして祈りを捧げる行事。
そのお祭りの頃になるとヒトや魔物の形をしたパンがたくさん焼かれるのだそうです。
食べものや風習の意味するもの、民俗や文化と深くつながっている背景を興味深く聴きました。講演の詳しい内容はブレッドジャーナリストの清水さんのレポート講演の紹介記事でご覧ください。
講演会参加者全員にヒトと魔物のパンのお土産つき、そのほか会場でいただくパンが用意されました。
人気のお店、甲府のヴァルト、松戸のツオップの本格的なドイツパンが並びました。
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声を掛けていただきシャンツェのパンも参加しました。
シンプルで何も加えずにと、酵母と塩味だけのパン 長熟ルヴァンと酒種チャバタです。 
もちろん湧き水で仕込みました。(写真中央と右横の薄茶色のパン)
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パンを取りまとめてくださったのは黒パン普及振興会の和田さん。
それぞれのパンの特徴をよく知り ”より美味しく味わっていただく為に” とパンの厚さ、スプレッドを塗るタイミング、パンを出す順番など、きめ細かく気を配ります。
シャンツェの長熟ルヴァンは2-3日たって酸味とチーズの風味が出たものを薄く切って焼くのが1番とのこと、ご要望により焼いて3日目のパンを持参しました。酒種チャバタは新しいものをそのままスライス。
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和田さんはスプレッドを3種類用意されてました。
ヴァルトさん、ツオップさんのそれぞれのパンにあわせた 大豆、トマト、チーズの3種のスプレッド。
どれも本当にパンと相性よく美味しくいただきました。(黒パン普及振興会のHPに作り方が載っています)
パンの半分にしか塗らないのは、パンだけの味も楽しんでもらえるようにとの配慮から。
最初から最後までパンの扱いに愛情が感じられ、大変そうというより楽しそう。
本当に好きなんだ、伝えたいんだという思いを感じました。

講演を通して人とパンの関わりを知る事で、自分とパンの関係も少し深くなります。
そしてパンを巡って共に感じ共に味わう輪の中にあることの幸せ。
新しい味の発見やいくつかの出会いもあり、感動や励みを得ながら
パンのある暮らしがますます大切なものになっていくのです。