季節の香りを楽しむ NO8 ブルーベリー酵母

画像 画像
季節のくだものから起こした果実種(かじつだね)。
くだものを発酵させた液をそのままパン種として使っていますので、その果物の旬、季節限定のパンになります。
種継ぎしながら熟成させているパン種と違い、1~2ヶ月が発酵のピークです。

さて、8月初めに仕込んだブルーベリー、ふわふわと水中浮遊していた実がみんな上がってきてシュワシュワしています。こうなっていたら捏ねごろです。
画像
果物についていた酵母菌がビンの中で元気いっぱいに育ちます。この液を果物ごと地粉に混ぜて捏ねます。
他にはほんの少しの塩を加えるだけです。ゆっくりと生地を膨らませてくれるのを待ちます。
たったこれだけの物でパンが作れる不思議、おもしろさ。
一晩かけて1次発酵、焼き上げは明日です。

信州は果物が豊富です。あんず、りんご、プルーン、、、
どの果物からも酵母が起こせ、それぞれの色や香りが別の味わいを生み出します。
パンになるまでは時間はかかるけれども、人のすることはそんなにありません。
変化していく過程を観察し、必要な時間をかける。様子を見極め、待つ。
季節の恵み、自然の力を実感させられ、ただ見て、感じているだけでも飽きることがありません。
むしろ暮らしの中に酵母菌のペースがあることが心地よく感じられます。
酵母菌の活動は、自然の時間の流れを教え、私達に色々なものをもたらしてくれます。
美味しいパンのおまけつきで。

毎年、旬の果物を味わい、発酵させてパン作りを楽しみ、ジャムにして保存する。
1種の果物で3度美味しい思いをしながら、季節は巡っていきます。