大地 息づく時、 酵母も うかれる

今日で5月も終わりです。
栂池高原は、爽やかな新緑の季節です。
穏やかな日差しに心身ともにのびのびする大好きな季節。
この時期は、天然酵母パン作りにも良い頃です。
朝起きてすぐ仕込んだ生地は、1日掛けてゆっくり熟成し、ちょうど夜寝る前に焼き上げることが出来ます。
自分の暮らしのリズムの中で無理なく酵母のペースに付き合えるのです。

5月、ゴールデンウィークまでスキー用だったゴンドラが観光用に変わり、遅い山桜が咲き、
田植えのすんだ水の入った田んぼにカエルたちの大合唱。ツバメの巣作り、ヘビのひなたぼっこ、木々の芽吹き、山菜も庭の雑草もぐんぐん伸びる。
あらゆる命の躍動する季節、酵母菌の活動も生き生きと活気付きます。

いつも思うこと、 酵母菌の状態は、単純に温度や湿度だけでは測れないその時その場所の空気や気配といったものが、ゼッタイ関係している!
私達人間が暖房や冷房などで同じコンディションに調整されても、同じ感覚ではないように、どんな単細胞でも、姿も見えず、感情を発しなくても、
同じ地上の生命体として、快、不快もあり、自然界の現象に敏感に呼応している存在なんだと。(むしろ単細胞だからこそ自然の摂理にかなった存在だと思えます)

長年、酵母と付き合っているとそんなとこまで思いが飛んでいってしまうのです。
酵母たちの機嫌があまりに良いので、つい調子にのって増殖させすぎてしまい、
ありあまる酵母の勢いに手を焼きつつも やはり私もうきうきする季節です。